「つぶしがきく」人とは

「つぶしがきく」人とは=「人生の選択肢」を多く確保している人と言えるでしょう。

今後、「人生の選択肢」を多く確保することが必須になります。

 

昔の言い方で言えば「つぶしがきく」と表現してもいいですが、多分、世の人々が使う時の目的物は違う場合が多いでしょう。

現在「つぶしがきく」という表現を用いる時の対象は、何かの「資格」だったり「技術」を習得するなどが多いと思われます。

 

例えば「手に職さえ持っていれば将来つぶしがきく」…こんな感じに使われていたと思います。

ただし今後については、手に職というのはもう“つぶし”がきかないのではないでしょうか。

昔は、手に職を持っていれば何とかなると言われた覚えがある方もいるのではないでしょうか。

 

「つぶしがきかない」というのは、

要するに、その仕事が専門性や特殊性が高すぎたり、職人的な特殊技能が必要であったりしていたので、他のことをしようとしても今までの経験値が役に立たない、もしくは役立て難いということになっていたと考えられるでしょう。

 

「つぶしがきく」という言葉の由来としては、金属製品というのは溶かしてさえすれば、別のものにすることができたり、再利用させることもできるというところから来ています。

ですから、「つぶしがきかない」というのは、別のものにできない、切り替えができない、応用することもできないということになります。

 

今後「つぶしがきく」人は、

「変化に柔軟な人」

「未来を予測し準備できる人」

「自分だけの土俵を持っている人」

「発信力のある人」

となるのではないでしょうか。

 

これらを土台に有益な「資格」「技術」「スキル」「経験」を身に着けることが、我々技術士にも求められる時代になったかと思います。