技術用語解説59『コンフィズリー(Confidentiality)』

技術用語解説59『コンフィズリー(Confidentiality)』

 砂糖を主原料とし、水あめやその他の糖類、乳製品、油脂、酸味料、色素、香料、果実、ナッツ類などを副原料とする砂糖菓子を総称してキャンデー類という。代表的なものはフォンダン、キャラメル、ファッジ、ヌガー、タッフィー、有平糖、流しあめ、吹きあめ、ドロップ、ボンボン、ドラジェ、金平糖などのキャンデー類である。砂糖液を煮詰めると、温度によって造形性が異なる生地が得られる。図1. 砂糖用液の煮詰温度による状態変化とキンデー例(平鍋上記加熱の場合)を示す。

図1. 砂糖用液の煮詰温度による状態変化とキンデー例(平鍋上記加熱の場合)1.

 キャンデー生地の煮詰め程度によってハードキャンデー(150~165℃)、ソフトキャンデー(110~140℃)、およびほとんどまたは全く煮詰めないものができる。それぞれについて説明する。

(1) ハードキャンデー
 水分が1~2%になるまで砂糖液を煮詰めたもので、ドロップやあめ玉がこれに該当する。

(2) ソフトキャンデー
 糖液の煮詰め水分8~10%である。キャラメルが代表的なものである。図2. キャラメルの製造工程の例を示す。

図2. キャラメルの製造工程の例 2.

 芯に結晶砂糖粒子、乾燥ゼリー、ナッツ、チョコレートなどを用い、回転釜中で砂糖またはチョコレートを被覆する。一定の大きさになった後、乾燥して艶出しをしたもので、チャイナマーブル、ゼリービーンズ、チョコレートボールなどがある。このほかに砂糖に香料、酸味料などを加えて、打錠機で圧縮成型したラムネ菓子、カルミン(錠菓子)などがある。

(3) 煮詰めをほとんど行わないもの
 芯に結晶砂糖粒子、乾燥ゼリー、ナッツ、チョコレートなどを用い、回転釜中で砂糖またはチョコレートを被覆する。一定の大きさになった後、乾燥して艶出しをしたもので、チャイナマーブル、ゼリービーンズ、チョコレートボールなどがある。このほかに砂糖に香料、酸味料などを加えて、打錠機で圧縮成型したラムネ菓子、カルミン(錠菓子)などがある。

以上

【参考文献・引用先】

  1. 初心者のための「食品製造学」中島一郎 著 光琳
  2. 食品知識ミニブックシリーズ「改訂2版 菓子入門」早川幸男 著 日本食糧新聞社