『日本列島沸騰中!9月も残暑厳しく』

 8月3日、気象庁はこの先の1か月予報を発表。全国的に気温は平年よりも高く「まだ猛暑」が続く見込みだ。すでに記録的な暑さが続出する中、連日の猛暑による疲労で、熱中症にかかるリスクが高まることも考えられる。お盆の帰省など移動の際にも熱中症に警戒しなければならない。


気象庁が発表した1か月予報によると、この先1か月も太平洋高気圧の勢力が強く、北日本や東日本を中心に暖かい空気に覆われやすく、今年は7月から危険な暑さが続いていて、一年で最も暑さの厳しい8月もまだ猛暑が予想され、本当に危険な暑い夏となる予報である。各地で9月初めにかけても残暑が厳しい見込みだ。


WMO=世界気象機関などが先月27日、2023年7月は世界の平均気温が観測史上最高の月になる見込みだと発表があり、「地球温暖化の時代は終わり、“地球沸騰”の時代が到来した」と危機感を訴えている。

続いて日本でも気象庁が1日、7月の全国の平均気温が統計開始以来最高になったと発表。地域別でも東京や仙台など20地点で記録を更新した。


さらに、海の水温も世界各地でも日本でも極めて高くなっていて、日本に接近してくる台風の発達や大雨をもたらす原因にもなるため、暑さに加えて災害への警戒もこれまで以上に必要になってきている。


世界的な猛暑の原因は何だろうか?

最初に思い浮かぶのが、年々進んでいる気候変動=地球温暖化がベースにある。2日、アメリカの研究者らのグループが7月の猛暑を分析した結果、気候変動の影響で多くの国で猛暑となる確率が大幅に高まっていたと発表がありニュースにもなった。

その上に、世界的にエルニーニョ現象の影響や、日本では太平洋高気圧の勢力が強まり南から暖かい空気が流れ込んだことなどが、気温を押し上げたと専門家は見ている。


今後この暑さはどうなる?

日本では先週発表された3か月予報で10月まで高温の傾向が続くとされている。世界的にも高温をもたらしている条件がすぐに変わるとは考えにくいので、この夏は私たちが経験したことのない暑い夏になる可能性も否定はできない。

抜本的な対策としては温室効果ガス削減の一層の強化が不可欠であるが、まずはこの夏の猛暑から命を守るため、室内でも熱中症を避けるようエアコンの適切な使用や水分の補給など各自が身を守ることが大切。そして、海水温の高さが影響する台風や水害などへの備えも再点検しておく必要がある。


いよいよ夏本番という時期であるが、お盆期間中は東日本や北日本を中心に、体に堪えるような暑さの日が多くなると予想されている。過去の夏の暑さを塗り替えるような「記録的に暑い夏」となる可能性がある。

すでに災害級の暑さとなっているので、レジャーなども計画を見直すなど、無理のないように夏を過ごすように心がけるべきである。

以上