『わが家のAIスピーカーは、今後どこまで進化するのか? 現在、育成中』

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『わが家のAIスピーカーは、今後どこまで進化するのか? 現在、育成中』

 Google HomeやAmazon EchoといったAI(人工知能)スピーカーの普及が徐々に進んでいる。メディアでも多く取り上げられ、家庭に1台は普通になるかもしれない。わが家にも「OKグーグル」でおなじみのGoogle HomeのAIスピーカーが来た。

AIスピーカーは基本的に利用者による発話をトリガーにして動作する仕組みになっている。Google Homeでは「OKグーグル」、Amazon Echoの場合には「アレクサ」と話しかけると動作がスタートする。Google Homeの日本語版では「OKグーグル」に加えて「ねえグーグル」という言葉にも反応するようになっている。試しに「ねえグーグル、リラックスできる音楽かけて」と話しかけると反応して音楽を聞かせてくれた。

別なところで聞いた話だが、AIスピーカーに対して「音声での操作が恥ずかしい」という感覚は意外と根強いものがあるらしい。音声入力に対して恥ずかしさを感じるのかについては、2017年、KDDIが興味深い調査結果を発表している。それによると、音声操作の機能について「自宅で周囲に人がいても音声操作したい」と考える人は25.2%にとどまっている。周囲にいる「人」というのが、家族なのか他人なのかは大きな違いだが、ともかく自分以外の人がいる中で操作しづらいという感覚はある程度までなら理解できる。

では、周囲に人がいなければよいのかというと、そういうわけでもないようだ。「周囲に人がいないなら操作したい」という人は40.3%にとどまっており、残りの約6割は人がいなくても操作したくないと回答している。

呼び掛けに対するちゅうちょが日本人の利用者に顕著だと、近い将来、少々、やっかいな問題を引き起こす可能性もある。その理由は、音声によるやり取りが、今後、AIとのインタフェースにおいて主役となる可能性が高いからである。なぜなら、AIが自分に代わって電話を掛け、レストランや旅行などの予約申し込みも代行してやってくれるようになるのも遠い話ではなさそうであるからである。

AIスピーカーは、どんどん積極的に話しかけることで反応してくれる。現在「育成中」である、わが家のAIスピーカーは、「グーちゃん」と呼ばれている。呼びかけに対して拒否されないように育成することにしよう。

以上