『自動車メーカーの人型ロボットが担う職業が気になる』

『自動車メーカーの人型ロボットが担う職業が気になる』

 8月20日にアメリカの電気自動車メーカーであるテスラ社が、AI=人工知能など自動運転で培った技術を使って、人型ロボットの開発に乗り出すというニュースが流れた。

テスラのイーロン・マスクCEOが、アメリカ・カリフォルニア州の本社で開いたイベントで明らかにした説明では、その人型ロボットは将来的に人間に代わって危険な作業などを担えるようにするというものである。

開発するのは「テスラ・ボット」と名付けた人型ロボットで、高さ約1m72cm、重さ約57kgで、発表されたイメージ図では胴体や手足は白く、顔の部分はさまざまな情報が表示できる黒いスクリーンになっていた。

また、人間に脅威を与えないよう動く速さは約8km/h、持ち運べる重さは約20kgに設定するという。開発にはAIをはじめ、センサーやバッテリーなど、自動車の自動運転で培った技術を生かし、試作品は来年の完成予定だ。
国内でも、以前ホンダがアシモと名付けた二足歩行の人型ロボットを手がけて話題となったのは記憶に新しい。

マスクCEOは、このロボットは人間に代わって自動車の修理や買い物、それに危険な作業、または繰り返しが多く退屈な作業を担うようになるとしたうえで「将来的に、肉体労働はしたくなければしなくてよくなる。労働を基に成り立っている経済にとって、このロボットの登場は深い意味を持つことになるだろう」と述べている。

これも以前のことだが、ロボットに代替される職業について話題になったことがあったが、もう一度振り返ってみることにしよう。
ロボットが人間のような器用な動作や複雑な動作をすることができるようになったり、AI(人工知能)の機械学習が人間の知能指数を超えるようになったりして、人の仕事が機械に奪われる可能性も高い。実際にそうなる未来も遠くないと感じる。

少し前に、ロボットが人間の仕事を奪うというニュースが話題となったことがあった。自分の仕事がなくなるのでは…という懸念の声も上がったがそれとは逆に、今まで面倒だった仕事は機械に任せて、人間はもっと生産的な業務に注力できるようになるといった前向きな意見もあった。

野村総研研究所と英国の研究者が、この先10~20年後に人間の仕事がロボットに置き換えられる職種の推計をまとめている。
今後の人口減少による人手不足の解消と共に、あまりに便利になり過ぎると、今まで人がやっていた仕事がロボットに奪われ、職業の選択肢が狭くなる可能性がその時は危惧された。

ロボットが今後進歩して、人間の仕事で代替の可能性が高い職業と低い職業について次のような職種があげられていたので一覧にまとめてみた。

代替の可能性が高い職種 代替の可能性が低い職種
一般事務員 医師
レジ係 学校教員
警備員 研究者
タクシー運転手 経営コンサルタント
銀行窓口係 観光バスガイド
受付係 美容師
ホテル客室係 グラフィックデザイナー
路線バス運転手 エコノミスト
建設作業員 俳優
スーパー店員 評論家

この調査では日本国内の職業601種類(労働人口約4280万人)を対象に実施され、調査の結果、労働人口の49%がロボットなどに代替される可能性が高いことが判明した。

印象として単純作業はロボットに代替されやすく、クリエイティブ(創造的)な仕事は代替されにくいという印象である。これ以外にも、カスタマーセンターのような仕事もAIの音声技術が進歩すると置き換えられるのではないかと予想される。

人と人の意思疎通が必要な高度な技術や、頭脳を必要とする仕事は依然として代替されず、美容師やバスガイドなどのサービス業、または考古学者といった研究者も代替されにくいとされている。意外なところでは小説やキャッチコピーはAIが作り出せると言われている。

テスラが開発を進める人型ロボットが、どのような作業を担うようになるのか今後の展開を注視していくことにしよう。

以上