『感動をありがとう!劇的な幕切れとなったWBC決勝戦を振り返る』

『感動をありがとう!劇的な幕切れとなったWBC決勝戦を振り返る』

 大谷選手から三振を奪われ最後の打者となったアメリカ代表のキャプテン“マイク・トラウド選手”が胸に秘めていた想いを激白していた。トラウド選手は自身のインスタグラムに長文を投稿「この数週間が自分にとって何を意味したかを言葉で表すのは難しいが、大好きな国を代表して大好きなゲームをプレイする時間を過ごしました。USAの国旗を胸に着てプレイできることに誇りを持ち、それを示せたと願っています。私たちは全てを出し尽くし、少し足りなかったけど、すぐにまたやり返したいと思っています。チームメイト、コーチ、家族、そして世界中の素晴らしいファンに大きな感謝を伝えたい。WBCは私にとってかけがえのない瞬間をつくることができました。みんなありがとう、キャプテンになれて光栄でした」と綴っていた。

トラウト選手の投稿に対して、「ありがとうキャプティン・トラウト選手!私たちはあなたを愛しています」など、アメリカのファンから多くのコメントが寄せられており、日本の野球ファンからも興味深いコメントが寄せられていた。「最後の場面ですが、個人的にはトラウト選手がホームランで同点というシナリオも心のどこかで期待していた。それほどトラウド選手のファンですし大谷選手との対決は痺れました。今まで観てきた対決の中で最高の対決でした。あれは漫画で描いてもやりすぎくらいの筋書きで、とてつもない感動でした。トラウト選手がアメリカ代表に参加してくれて良かった」とコメントされていた。

トラウト選手が参加していなければ、他のメジャーリーガーも参加していなかったかもしれないし、最後の大谷選手との勝負は歴代WBC野球と比べてもトップクラスの名勝負だったと思うし、3年後もUSAで勇姿を見せてもらいたい。決勝初回のツーベースヒット、ヘッドスライディングはトラウド選手の想いが伝えられるシーンでした。大会中、USAのキャプテンとしてMVP級の存在感でした。素晴らしかったと思う。

数日が過ぎたことで、あの伝説のシーンでの真実が徐々に判明してきている。伝説の試合となった日本対アメリカ戦、初回からトラウト選手はエンジン全開でした。ライトへの詰まった打球を放つと全力で二塁へ向かい執念のヘッドスライディング。ア・リーグMVPを3度受賞したスーパースターがチームを鼓舞するプレイを見せた。その後、試合も進みそして9回の最終打席ついに大谷選手との初対決が実現した。フルカウントからの6球目外角へ曲がるスライダーで空振りの三振、球史に語り継がれる名勝負の幕を閉じた。

実は、このシーンただの空振り三振ではなかったことが、MLBの公式サイトが取り上げていた。それはMLBの公式サイトがデータで分析した結果、衝撃の事実が判明した。MLBの公式では、トラウト選手のストライクが全て「空振り」によるものだったことに言及、これがいかに凄いことだったかを紹介している。「トラウト選手のこれまでの6174回の打席で3回の空振りを記録したのは、わずか24回、確率にすると0.39%で、それを過去に2回行った唯一の投手はダルビッシュ有投手である」と伝えられた。トラウト選手を相手に3回の空振りを奪うことが、どれほど難しいかを伝えた上で大谷選手とダルビッシュ有投手を称えている。

大谷選手とトラウト選手の対決ついても日本とメジャーの野球に精通する評論家は、次のように分析していた。投手大谷対トラウト選手の勝負は五分と五分だと分析、その理由として「トラウト選手はどちらかと言えばローボールヒッターで普通は低めにボールを集めることになるが、トラウト選手の場合は逆で低めの方が危険な打者、スライダー、スプリットの投げ損じがあればトラウト選手に勝機があり、強いボールをベルトより上のゾーンで勝負できれば投手大谷の勝ち、お互いの個性を知る者同士だったので面白い対決だった。甘く入る抜け球はなく、フルカウントからはコントロールに自信のあるスライダーで空振り三振を奪った」。緊張しながらマウンドに立ち最高のピッチングを見せた投手大谷については、「投げそこないがなかった大谷選手に軍配が上がった。ウイークポイントを突いた配給も素晴らしかったが、あの場面で全てを出し切れるのが大谷選手の凄いところ」と称えられた。

大会前トラウト選手はWBCへの意気込みを次のように語っていた。「勝つために出る。優勝が全て、それができなければ失敗だ」と語っていた。そしてトラウト選手は、大谷選手とWBCで対決する可能性についても話していた。「彼の投球は毎回観ているけど、やっぱりエグいよ。対戦した打者たちも対戦したくないと言い、でも面白い試合になるだろうし、友人の1人だから対戦を楽しみたい」と話していたと聞く。

大谷選手は、トラウト選手に「僕は日本で一番の選手じゃない。もっと凄い選手がいっぱいいる」と伝えていたそうである。これに対してトラウト選手は「彼よりいい選手がいるなんて信じられないけどね。いずれにしても日本との対戦を楽しみにしている」とコメントしていた。結果は、準優勝でしたが、アメリカ代表のキャプテンとしてチームを鼓舞し続けたトラウト選手、決勝戦の後には「望んでいた結果にはならなかったけど、野球ファンみんなが観たかった勝負だったと思う。第1ラウンドはショウヘイが勝った。日本代表には脱帽だ。厳しい、厳しい夜になった」と悔しさを滲ませていた。しかし「また戻ってくるよ」と次回大会への参加についても意欲を示していたと聞く。大谷選手とトラウト選手の第2ラウンドの続きは、どうなるのか3年後のWBCが今から楽しみである。

以上

【参考ブログ】

『2021年MVP受賞、大リーガー大谷翔平選手やっぱりすごい!』木本技術士事務所HP
https://www.kimoto-proeng.com/column/2041