2026/08/17
『高耐食ステンレス鋼の選定ガイド』
“Selection Guide for Highly Corrosion-Resistant Stainless Steels”
1.はじめに
醤油・高塩分ドレッシング・スポーツドリンクなど「塩化物イオン+有機酸+温度+すきま構造」が重なる食品製造環境では、SUS304/316では不十分なケースが多く、PRE(孔食指数)40以上の“スーパーステンレス鋼”や二相系ステンレス鋼が実務的に最適である。
以下、最新の技術情報を基に、材料選定の深堀り・耐食メカニズム・実際の装置での使われ方まで体系的に詳述する。
2.なぜ醤油・高塩分食品はステンレスを腐食させるのか(メカニズム)
食品製造環境は「塩化物イオン+有機酸+温度+すきま構造」が重なるため、ステンレスの不働態皮膜が局部的に破壊されやすいことが知られている。
(1)塩化物イオンによる不働態皮膜の破壊
- ステンレス鋼の耐食性は Cr₂O₃ の不働態皮膜によって成立
- Cl⁻はこの皮膜を局部的に破壊 → 孔食(pitting)が発生
- 皮膜が破壊されると、内部のFeが急速に溶出し腐食が進行する
- 写真1に孔食事例と腐食のメカニズムを示す。
写真1.孔食事例と腐食のメカニズム(出典:総合バルブコンサルタント株式会社8))
(2)有機酸(酢酸・乳酸・クエン酸)による酸性腐食
- ドレッシング・スポーツドリンクは酸性(pH 3〜4)
- Ni・Moが少ない鋼種は酸性環境で全面腐食が進行
(3)すきま腐食(crevice corrosion)
- ガスケット・ボルト締結部・配管継手などの「すきま」で発生
- 酸素欠乏 → 不働態皮膜が再生できず腐食が加速
- SUS304/316はすきま腐食に弱い
(4)温度の影響
- SUS304/316の臨界孔食温度(CPT)は 10〜15°C
- 醤油製造の温度帯(20〜40°C)でも孔食が十分に起こり得る
- PRE40以上の鋼種は CPT 70°C以上
2.高耐食ステンレス鋼の選定基準(PRE値で判断)
耐孔食性はPRE(Pitting Resistance Equivalent)
で評価される。
PRE=%Cr+3.3×%Mo+16×%N
表1にPRE値と耐食性の目安を整理して示す。
表1.PRE値と耐食性の目安
| 分類 | 代表鋼種 | PRE | 耐食性の目安 |
|---|---|---|---|
| 汎用ステンレス | SUS304 | 18 | 塩化物環境では孔食発生 |
| 高耐食(Mo添加) | SUS316L | 25 | 軽度の塩化物環境まで |
| 高耐食オーステナイト | SUS317L | 35 | 中程度の塩化物環境 |
| 二相系ステンレス | SUS329J4L | 38〜40 | 高塩分環境に強い |
| スーパーステンレス | SUS312L, SUS836L UNS N08926 | 40〜45 | 醤油・高塩分食品向け |
| スーパー二相系 | UNS S32760 | 45〜50 | 極めて過酷な環境 |
3.醤油・高塩分食品向けに実際に使われる鋼種(用途別)
食品製造装置メーカーが実際に採用している鋼種を、用途別に整理します。
(1)醤油・食塩水タンク・配管
推奨:SUS312L / SUS836L / UNS N08926(スーパーステンレス)理由:
- PRE40以上 → CPT 70°C以上
- 醤油の高塩分(17〜18%)+有機酸に耐える
(2)高塩分ドレッシング(酢酸+塩+油)
推奨:SUS317L / SUS329J4L(二相系)理由:
- 酸性+塩化物+油分によるすきま腐食
- 二相系はすきま腐食に強い
(3)スポーツドリンク(クエン酸+NaCl+糖)
推奨:SUS316L(溶接あり) → 317L以上が望ましい理由:
- 酸性腐食が支配的
- 溶接部の粒界腐食を避けるためL材が必須
(4)CIP洗浄(次亜塩素酸ナトリウム)
推奨:二相系(SUS329J4L)またはスーパーステンレス理由:
- 次亜塩素酸はステンレスの不働態皮膜を強く攻撃
4.高耐食ステンレス鋼の耐食メカニズム(勘どころ)
(1)Mo(モリブデン)の役割
- 不働態皮膜中に濃化 → 皮膜の安定化
- MoO₄²⁻として溶出 → 皮膜の再不働態化を促進 → 孔食の進行を抑制する“自己修復機能”
(2)N(窒素)の役割
- PRE値を大きく押し上げる(×16)
- オーステナイト相を安定化
- すきま腐食に強くなる
(3)二相系ステンレスの強み
- フェライト相がCl⁻環境で強い
- オーステナイト相が酸性環境で強い → 複合環境に強い“ハイブリッド耐食性”
5.食品製造装置での具体的な採用事例
(1)醤油製造ライン
- 発酵タンク:SUS312L / SUS836L
- 濃口醤油の濾過装置:UNS N08926(25-6Mo系)
- 充填ノズル:SUS316L → すきま腐食が出ると317Lへ
(2)ドレッシング製造ライン
- 混合タンク:SUS329J4L(二相系)
- 攪拌翼:SUS317L
- CIP配管:SUS329J4L
(3)スポーツドリンク製造ライン
- 調合タンク:SUS316L
- 酸性度が高い製品では317L
- 高温殺菌ラインは二相系
6.実務での材料選定フロー(実務ステップ)
以下は、食品製造設備の材料選定実務フロー。
(1)環境の腐食因子を定量化する
塩化物濃度・pH・温度・すきま構造の有無を数値化し、腐食の強度を把握する。
- Cl⁻濃度(醤油:17〜18%、ドレッシング:1〜3%)
- pH(スポーツドリンク:3〜4)
- 温度(常温〜60℃)
- すきま構造(ガスケット・継手・ボルト)
(2)PRE値で必要耐食レベルを決める
環境の強度に応じて、必要なPRE値を決定する。
PRE = %Cr + 3.3 × %Mo + 16 × %N
- 軽度(Cl⁻ < 200ppm):PRE 25(316L)
- 中度(食品製造一般):PRE 35(317L)
- 高度(醤油・高塩分):PRE 40以上(312L/836L)
- 極度(CIP+高塩分):PRE 45以上(二相系・S32760)
(3)溶接の有無でL材を選択する
溶接部の粒界腐食を避けるため、L材の使用可否を判断する。
- 溶接あり → 316L / 317L/312L
- 溶接後熱処理不可 → L材必須
- HAZの鋭敏化を防止
(4)すきま腐食のリスクを評価する
継手・ガスケット・ボルト部のすきま腐食を評価し、二相系の必要性を判断する。
- すきま構造が多い → 二相系(329J4L)
- CIP洗浄あり → 二相系推奨
(5)最終材質を決定する
耐食性・加工性・コスト・入手性を総合評価して材質を決定する。
- 醤油:312L / 836L
- ドレッシング:317L / 329J4L
- スポーツドリンク:316L / 317L
- CIPライン:329J4L / S32760
7.まとめ(実務での最適解)
(1)醤油・高塩分食品
→ PRE40以上のスーパーステンレス(SUS312L / SUS836L / N08926)
(2)酸性+塩分+油(ドレッシング)
→ 二相系(SUS329J4L)+317L
(3)酸性飲料(スポーツドリンク)
→ 316L(溶接あり) → 酸性が強ければ317L
(4)CIP洗浄(次亜塩素酸)
→ 二相系(329J4L)またはS32760
8.選定事例
スポーツドリンク(ポカリスエット相当:弱酸性+低〜中塩分)+酸洗浄CIPという条件だと、「基本は316L、腐食リスクの高い部位は317Lや二相系をポイント的に使う」構成が現実的な落としどころになる。
(1)前提条件の整理(スポーツドリンク+酸CIP)
-
製品側条件
-
pH:3〜4程度(クエン酸+糖+NaCl)
-
塩分:0.1〜0.2%程度(ポカリ相当)
-
温度:常温〜殺菌時で60〜90°C程度
-
-
CIP条件(酸洗浄)
-
リン酸/硝酸系酸洗浄液+温水
-
アルカリ洗浄や次亜塩素酸を併用する場合はさらに腐食負荷増大
-
この組み合わせは、304では長期的に孔食・すきま腐食リスクが高く、316L以上が「製品接液部の標準」になります。
(2)装置別の推奨鋼種(スポーツドリンク仕様)
表2にスポーツドリンク仕様製造装置別の推奨鋼種を整理して示す。
表2.スポーツドリンク仕様製造装置別の推奨鋼種
| 装置・部位 | 推奨鋼種 | 理由・ポイント |
|---|---|---|
| 調合タンク(製品タンク) | SUS316L(内面Ra≤0.8 μm、可能なら電解研磨) | 弱酸+塩+CIP酸に対する標準解。溶接部の耐食性確保にL材必須。 |
| バッファタンク・原液タンク | SUS316L(同上) | 製品接液部は316Lで統一し、設計・保守を簡素化。 |
| 配管(製品ライン) | SUS316Lサニタリーチューブ(ASTM A270 / 3A相当 | 酸・塩・CIPに耐えるMo入り+低炭素。サニタリー規格でデッドレッグ抑制。 |
| ポンプ(ケーシング・インペラ) | SUS316L(高品質サニタリーポンプ) | キャビテーション+CIP化学負荷に耐える。シール部のすきま腐食に注意。 |
| 継手・バルブ | SUS316Lサニタリーフィッティング | フェルール接続で分解洗浄可能。ガスケット部のすきま腐食対策が重要。 |
| 殺菌機(プレート式熱交換器) | プレート:316L、フレーム:304可 | プレートは製品+CIP接液のため316L必須。フレームは非接液なら304でコストダウン可。 |
| 充填機(充填ノズル・製品接液部) | SUS316L(腐食事例が出たら317L検討) | ノズル先端はすきま腐食・孔食が出やすい。酸性度が高い製品では317Lでマージン確保。 |
| CIPライン(酸洗浄系) | SUS316L、酸が強い・次亜併用なら二相系(例:SUS329J4L)を一部採用 | 酸+温度+流速が高く、腐食負荷が大きい。条件次第で二相系が有利。 |
(3)溶接・仕上げ・設計で「腐食を防ぐ」実務ポイント
① 溶接(TIG+L材+後処理)
a)材質:必ず「L材」(316L)を使用
- 低炭素により、溶接熱影響部でのCr炭化物析出を抑制 → 粒界腐食防止
b)溶接方法:TIG溶接+全面溶け込み
- 片側溶接で裏波不十分だと、すきま腐食・バクテリアの巣になりやすい
c)後処理:研磨+酸洗い(パッシベーション)
- 溶接焼け(ヒートチント)を除去し、不働態皮膜を再形成
- 製品接液部は「溶接ビードをなだらかに研磨して母材と連続面」にする
➁ 表面仕上げ(Raと電解研磨)
a)内面粗さ:Ra ≤ 0.8 μm(食品・飲料の標準)
b)スポーツドリンクは糖+酸で「ぬめり+バイオフィルム」が付きやすいので、
- 電解研磨+パッシベーションを採用するとCIP性が大幅に向上
- 特にタンク内面・配管内面・ノズル内面は効果が大きい
③ 配管・継手設計(デッドレッグとすきま腐食)
a)デッドレッグ(6Dルール)を避ける
- 「管径の6倍以上の行き止まり」は原則禁止、どうしても必要なら傾斜+ドレンを付与
b)全配管をドレン方向へ勾配(1/100〜1/40程度)
- CIP後の残液をなくし、酸+製品の滞留を防ぐ
c)ガスケット・シール部のすきま腐食対策
- フェルール継手+適切なガスケット材(EPDM/FKMなど)を選定
- 締付トルク管理を行い、「半端なすきま」を作らない
(4)CIP酸洗浄条件と材質の関係(ざっくり指針)
- 酸種・濃度・温度が強いほど、304 → 316L → 317L/二相系へとグレードアップが必要
- スポーツドリンク+標準的な酸CIP(リン酸/硝酸、60〜70°C程度)なら、
- 製品接液部:316Lで基本OK
- 高温・高濃度酸を長時間循環するCIPヘッダや、熱交換器プレートなど負荷の高い部位は、腐食事例や寿命要求を見て、317L
や二相系(SUS329J4L)を部分採用するのが現実的
9.選定一覧(醤油・ドレッシング・スポーツドリンク × PREと鋼種)
表3の「環境の厳しさ」をPREでざっくり段階化してから、食品ごとに必要レンジと推奨鋼種を選定一覧に整理して示す。
表3.選定一覧(食品× PREと鋼種)
| 食品カテゴリ | 代表的環境条件 | 必要PREの目安 | 推奨鋼種レンジ | SUS304/316の扱い |
|---|---|---|---|---|
| 醤油(濃口・淡口) | NaCl約17〜18%、pH 4〜5、有機酸、常温〜40℃、長期接液 | PRE ≥ 40(高塩+有機酸+すきま) | スーパーステンレス系:SUS312L, SUS836L, UNS N08926(25-6Mo系)/スーパー二相系:UNS S32760クラス | 304/316は「補機・非接液部のみ」。接液部では孔食・すきま腐食リスク高く基本NG。 |
| ドレッシング(酢+塩+油) | NaCl数%、pH 3〜4、有機酸+油分、攪拌・すきま多い | PRE 35〜40(中〜高塩+強酸+すきま) | 高Moオーステナイト:SUS317L(PRE〜35)+二相系:SUS329J4L(PRE〜38〜40)を組み合わせ | 304は不可。316L単独だとすきま腐食・酸性腐食で寿命短く、要注意。 |
| スポーツドリンク(ポカリ相当) | NaCl約0.1〜0.2%、pH 3〜4(クエン酸)、常温〜60〜90℃殺菌、CIP酸洗浄 | PRE 25〜35(低〜中塩+酸+CIP) | 標準:SUS316L(PRE〜25)/腐食負荷高い部位:SUS317L(二相系はCIPヘッダなど一部) | 304は短期なら可だが、長期運転+CIP前提では接液部は316L以上推奨。 |
(1)PREレンジと鋼種の対応イメージ
a)PRE〜18前後:SUS304
-
低塩・中性〜弱アルカリ向け。醤油・ドレッシング・スポーツドリンクの「接液部」には基本不適。
b)PRE〜25前後:SUS316L
-
Mo添加で塩化物・酸に強化。スポーツドリンク+酸CIPの「標準グレード」。
c)PRE〜35前後:SUS317Lなど高Moオーステナイト
-
酸性+塩分+すきまが重なるドレッシングの攪拌部・ノズルなどに適合。
d)PRE〜38〜40:SUS329J4Lなど二相系
-
高塩分+酸+CIP(次亜併用含む)の複合環境に強い。ドレッシングラインのCIP系や高負荷部に。
e)PRE≥40:スーパーステンレス(SUS312L, SUS836L, N08926など/スーパー二相系
-
醤油のような「高塩+有機酸+長期接液+すきま」が揃う環境で、実務的に安心できるゾーン。
(2)実務での使い分け
a)醤油:「PRE40以上が前提」→ スーパーステンレス/スーパー二相系を接液部に。304/316は補機のみ。
b)ドレッシング:「PRE35〜40ゾーン」→ 317L+二相系(329J4L)を要所に配置。316L単独はリスク高。
c)スポーツドリンク:「PRE25〜35ゾーン」→ 316Lをベースに、腐食事例やCIP条件次第で317L/二相系をポイント採用。
10.選定一覧(設備種別 × 食品カテゴリ × 推奨鋼種+PREレンジ)
表4に設備種別ごとに必要レンジと推奨鋼種を選定一覧に整理して示す。
表4.選定一覧(設備種別 × 食品カテゴリ × 推奨鋼種+PREレンジ)
| 設備種別 / 部位 | 醤油ライン(高塩+有機酸) | ドレッシングライン(酸+塩+油) | スポーツドリンクライン(弱酸+低塩+酸CIP) |
|---|---|---|---|
| 調合タンク・発酵タンク・製品タンク | 接液部:スーパーステンレス(SUS312L, SUS836L, UNS N08926)PRE≧40 非接液部:SUS304可 | 接液部:SUS317L(PRE〜35) or 二相系SUS329J4L(PRE〜38〜40) 非接液部:SUS304可 | 接液部:SUS316L(PRE〜25)標準 腐食負荷高い場合:SUS317L検討 非接液部:SUS304可 |
| 原液タンク・ブレンドタンク | 醤油原液・食塩水接液部:スーパーステンレス(PRE≧40) | 酸+塩が強い原液:SUS317L or SUS329J4L | 弱酸+低塩原液:SUS316L(標準) |
| 製品配管(メインライン) | スーパーステンレス系サニタリーチューブ(PRE≧40) | SUS317Lサニタリーチューブ or SUS329J4L | SUS316Lサニタリーチューブ(ASTM A270 / 3A相当) |
| バイパス・ドレン配管 | 接液時間短い系:SUS316Lまで許容可(ただし高塩分) | SUS316L〜317L(CIP条件次第) | SUS304〜316L(CIP条件に応じて) |
| ポンプケーシング・インペラ(製品用) | スーパーステンレス製サニタリーポンプ | SUS317L or SUS329J4L製サニタリーポンプ | SUS316L製サニタリーポンプ(高負荷部は317L) |
| バルブ・継手(フェルール・三方弁など) | 接液部:スーパーステンレス(PRE≧40) ガスケット部のすきま腐食に注意 | 接液部:SUS317L+一部SUS329J4L | 接液部:SUS316Lサニタリーフィッティング |
| 殺菌機(プレート式熱交換器) | プレート:スーパーステンレス(PRE≧40) フレーム:SUS304可 | プレート:SUS317L or SUS329J4L | プレート:SUS316L(酸CIP条件が厳しければ317L) フレーム:SUS304可 |
| 充填機(充填ノズル・ボウル・製品接液部) | ノズル・ボウル:スーパーステンレス(PRE≧40) | ノズル:SUS317L(すきま腐食対策) ボウル:SUS317L or SUS329J4L | ノズル・ボウル:SUS316L(腐食事例が出たらノズルのみ317Lへ格上げ) |
| CIPライン(酸洗浄系) | 酸+高塩+温度高:二相系SUS329J4L or スーパー二相系UNS S32760 | 酸+油+塩:SUS329J4Lを推奨 | 標準酸CIP:SUS316L 高温・高濃度酸や次亜併用:一部SUS329J4L |
| CIPリターン・ドレンタンク | 接液部:SUS316L〜スーパーステンレス(CIP条件次第) | 接液部:SUS316L〜SUS329J4L | 接液部:SUS316L標準 |
| 補機(架台・外装・非接液カバー) | SUS304でコストダウン可 | SUS304でコストダウン可 | SUS304でコストダウン可 |
(1)醤油ライン(接液部)
- 材質:スーパーステンレス鋼(例:SUS312L, SUS836L, UNS N08926等)、PRE≧40のもの
- 内面粗さ:Ra ≤ 0.8 μm、電解研磨+パッシベーション推奨
- 溶接:L材使用、TIG全面溶け込み、溶接部研磨+酸洗い
(2)ドレッシングライン(接液部)
- 材質:高Moオーステナイト系SUS317L(PRE〜35)または二相系SUS329J4L(PRE〜38〜40)
- 攪拌翼・ノズルなどすきま・撹拌負荷の高い部位はSUS329J4L優先
- CIP条件(酸種・濃度・温度)を明記し、それに耐える材質を要求
(3)スポーツドリンクライン(接液部)
- 材質:SUS316Lを標準とし、腐食負荷の高い部位はSUS317Lを指定可能とする
- サニタリーチューブ:ASTM A270 / 3A相当
- 溶接・仕上げ:タンク・配管内面はRa ≤ 0.8 μm、溶接部研磨+パッシベーション
11.腐食事例と対策
醤油/ドレッシング/スポーツドリンクそれぞれの具体的な腐食事例 → 原因 → 対策について実務で活用できる腐食事例を述べる。
(1)醤油ラインの腐食事例と対策
a)事例:醤油タンク内面の孔食・すきま腐食(SUS316Lでも穴があく)
状況イメージ
-
タンク材質:SUS316L
-
内容物:濃口醤油(NaCl約17〜18%、pH4〜5、有機酸)
-
温度:常温〜40℃
-
使用年数:数年
-
症状:
-
溶接ビード周辺や、マンホール・ノズル周りのガスケット部に局部的なピンホール状の孔食
-
ガスケット下の「すきま」に沿って溝状の腐食(すきま腐食)
-
漏れ・にじみ → 補修溶接 → 再発、の繰り返し
-
原因のポイント
-
醤油は高濃度塩化物イオン+有機酸+長期接液で、SUS316LのPRE(約25)を超える環境
-
特にすきま部(ガスケット下、溶接ビードの段差)でCl⁻が濃縮し、酸素欠乏 → 不働態皮膜が再生できず腐食加速
-
SUS316Lは「一般的な塩化物環境には強い」が、醤油レベルの高塩分では局部腐食が避けられないことが報告されています
対策
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材質グレードアップ
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タンク内面をPRE≧40のスーパーステンレス(例:YUS270系、SUS312L, SUS836L, UNS N08926など)へ変更
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Nippon SteelのYUS270(20Cr-18Ni-6Mo-0.2Nなど)は、醤油タンクでSUS316Lより顕著に孔食寿命が延びることが示されています
-
-
すきまの設計改善
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ガスケット座面をフラット+適正トルク管理で「半端なすきま」を作らない
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溶接ビードを研磨して母材と連続面にし、段差・鋭角をなくす
-
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表面仕上げ・パッシベーション
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内面粗さ:Ra≤0.8 μm、可能なら電解研磨
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溶接後に酸洗い+パッシベーション(ASTM A967/A380相当)を実施し、不働態皮膜を再構築
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b)醤油配管のピンホール → 漏れ → 生産停止
状況イメージ
-
配管:SUS316Lサニタリーチューブ
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部位:エルボ・ティー継手、フェルール接続部
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症状:
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外観はきれいだが、内面に小さな孔食 → 外面ににじみ → ピンホール漏れ
-
CIP後の立ち上げで圧力がかかると漏れが顕在化
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原因
-
醤油+CIP(酸・アルカリ)で、溶接熱影響部やすきま部の不働態皮膜が繰り返し破壊・再生
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PRE25の316Lでは、高塩分+温度+時間の組み合わせで孔食臨界条件を超える
対策
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配管材質:スーパーステンレス系サニタリーチューブ(PRE≧40)へ変更
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溶接条件の厳格化
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TIG全面溶け込み、裏波確保
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溶接焼け(ヒートチント)を機械研磨+酸洗いで完全除去 → パッシベーション
-
-
CIP条件の見直し
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酸・アルカリ濃度、温度、時間を見直し、「材質の耐食限界を超えない」レシピに調整
-
(2)ドレッシングラインの腐食事例と対策
事例:攪拌タンクの翼根元・ノズル部のすきま腐食
状況イメージ
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製品:酢酸系ドレッシング(pH3〜4、NaCl数%、油分あり)
-
材質:SUS316Lタンク+攪拌翼
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症状:
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攪拌翼の根元、ノズルの付け根など「応力+すきま+撹拌」が重なる部位で溝状の腐食
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ガスケット部に黒ずみ・赤錆 → 分解すると内部に深いすきま腐食
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原因
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酢酸+塩+油分で、酸性+塩化物+すきま+撹拌応力という複合環境
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316Lは酸性環境にはある程度強いが、すきま腐食に対してはPRE25では不足
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すきま部で酸性度・Cl⁻濃度が局所的に上昇し、再不働態化が阻害される
対策
-
材質:SUS317L(高Mo)+二相系SUS329J4Lの組み合わせ
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攪拌翼・ノズルなど負荷の高い部位はSUS329J4L(二相系、PRE〜38〜40)
-
タンク本体はSUS317L(PRE〜35)でバランスを取る
-
-
すきまの排除・EHEDG/3A準拠設計
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EHEDGの「すきま幅3mm未満禁止」「完全ドレン設計」などのガイドラインに沿った形状に変更
-
-
表面仕上げ・電解研磨
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攪拌翼根元・ノズル周りを電解研磨し、微細な凹凸・加工傷を減らす
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Ra≤0.8 μmを守り、CIPで確実に洗浄・再不働態化できる面にする
-
(3)スポーツドリンクラインの腐食事例と対策
a)事例:プレート式熱交換器(316Lプレート)の孔食
状況イメージ
-
製品:スポーツドリンク(クエン酸+NaCl 100〜600 ppm程度)
-
殺菌:プレート式熱交換器(プレート材質316L)
-
CIP:酸洗浄+場合によっては次亜塩素酸系
-
症状:
-
高温殺菌側のプレートに小さな孔食 → 貫通 → 製品と温水のクロスコンタミ
-
分解すると、流路の「乱流が強い部位」「ガスケット近傍」に集中して孔食
-
原因
-
スポーツドリンクは塩分は醤油ほど高くないが、高温条件(80〜90℃)+Cl⁻+酸性で316LのCPT(臨界孔食温度)を超えることがある
-
CIPで次亜塩素酸を高温・高濃度で使うと、不働態皮膜が急速に破壊される
対策
-
プレート材質の見直し
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標準条件なら316L継続でもよいが、腐食事例が出たラインでは317Lや高Mo系プレートを検討
-
CIP条件が厳しい場合は、部分的に二相系(SUS329J4L)プレートを採用
-
-
CIPレシピのチューニング
-
次亜塩素酸系は濃度・温度を下げる/使用頻度を減らす
-
酸洗浄はクエン酸・リン酸系を主体とし、材質への攻撃性を抑える
-
-
定期的な分解点検+予防交換
-
プレートを定期的に分解し、初期孔食を早期発見 → 予防交換
-
「漏れてから交換」ではなく、「孔食が見えたら交換」のルール化
-
b)事例:スポーツドリンク配管・タンクの「ルージング(赤茶色の皮膜)」
状況イメージ
-
材質:SUS316L
-
症状:
-
内面に薄い赤茶色の皮膜(ルージング)
-
拭き取れるが、CIP後も再発
-
水系・製品系の鉄濃度が上昇し、微生物検査で再試験・再洗浄が発生
-
原因
-
不働態皮膜(Cr₂O₃)が酸洗浄・次亜塩素酸・高温で剥がれ、鉄が溶出→再酸化したもの
-
溶接部・熱影響部、粗い研磨面などでルージングが起こりやすい
対策
-
パッシベーションを「イベント」ではなく「定期メンテ」にする
-
ASTM A967に準拠したクエン酸/硝酸パッシベーションを、溶接・修理後だけでなく定期的(例:半年〜年1回)に実施
-
-
電解研磨+仕上げ管理
-
2B仕上げよりも電解研磨面の方が耐食性が大幅に向上(30倍以上の耐食性向上例も報告)
-
-
CIP薬剤の見直し
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過度に攻撃的な酸・塩素系洗浄剤を避け、材質とバランスした洗浄レシピにする
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12.腐食事例を潰すための「設計・運転・メンテ」三位一体の指針
(1)設計段階
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材質選定:環境に対してPREが十分かを必ずチェック
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醤油:PRE≧40
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ドレッシング:PRE35〜40
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スポーツドリンク:PRE25〜35
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すきま・デッドレッグの排除
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EHEDG/3Aのガイドラインに沿ったサニタリーデザイン
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デッドレッグ6Dルール、完全ドレン設計
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(2)運転・CIP段階
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CIPレシピを「材質の耐食限界」から逆算
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酸種・濃度・温度・時間を明文化し、勝手な薬剤変更を禁止
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温度・時間管理
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高温長時間のCIPは、孔食・ルージングを加速するので、必要最小限に抑える
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(3)メンテナンス段階
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定期分解点検(プレート、ノズル、ガスケット部)
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「外観がきれいでも中が腐っている」ケースを潰す
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パッシベーションの定期実施
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溶接・修理後だけでなく、運転時間・CIP負荷に応じた周期で
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腐食モニタリング
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ルージング・孔食の初期兆候を写真・記録し、材質・CIP条件の見直しにフィードバック
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13.殺菌機及び殺菌工程以降の腐食事例
温度が高い殺菌機まわりや、その後の配管・ポンプで「溶接部」「ガスケット部」から孔食・ピンホール・すきま腐食・応力腐食割れが出ている。
(1)どこで何が起きているか(部位別メカニズム)
a)溶接部:孔食・すきま腐食・応力腐食割れの“温床”
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溶接熱影響部(HAZ)
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高温でCr炭化物が粒界に析出 → Cr欠乏帯ができて粒界腐食・孔食の起点になりやすい(特にCが高い材、L材でない場合)
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熱履歴で残留引張応力が大きく、応力腐食割れ(SCC)の条件の一つを満たしやすい
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溶接ビード・焼け(ヒートチント)
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酸化スケール・粗いビード形状が不働態皮膜の弱点・すきまの起点になり、孔食・すきま腐食が集中しやすい
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b)ガスケット装着部:典型的なすきま腐食・ピンホール起点
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フェルール継手、プレート熱交換器のガスケット座、フランジ部など
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ガスケット下は酸素欠乏+Cl⁻濃縮+pH低下が起こりやすく、開放面よりはるかに攻撃的な環境になる
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316Lでも、高温+CIP+塩化物が重なると、ガスケット下からすきま腐食→ピンホール→漏れ、というパターンが頻発
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c)高温部(殺菌機出口〜高温配管・ポンプ)
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孔食臨界温度(CPT)を超えやすい
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304/316のCPTは塩化物濃度にもよるが、数十℃〜60℃程度で急激に低下し、高温側で孔食が進みやすい
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応力腐食割れ(SCC)の条件が揃う
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高温(60〜90℃)、Cl⁻、引張応力(溶接残留応力+熱膨張+ポンプ配管の拘束)
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オーステナイト系ステンレスは、特定のCl⁻+温度条件でSCC感受性が高まることが知られている
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(2)典型的な破損パターン
パターン ①:殺菌機プレートの孔食 → ピンホール → クロスコンタミ
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プレート材:316L
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条件:高温殺菌+酸CIP+場合によっては次亜塩素酸
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破損:
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流路の乱流部・ガスケット近傍に深い孔食
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最終的に貫通して、製品側と温水側が混ざる
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根本要因
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高温+Cl⁻+酸性+CIP薬剤で、316LのPRE(約25)では局部的に耐食限界を超えている
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ガスケット下のすきまで局所環境がさらに悪化
パターン ②:高温配管の溶接部からのピンホール漏れ
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材質:316Lだが、溶接後の酸洗い・パッシベーションが不十分
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条件:殺菌後の高温製品+酸CIP
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破損:
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溶接ビード周辺に小さな孔食 → ピンホール
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外観はきれいでも、内面から外面へ貫通して初めて発見
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根本要因
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溶接焼け・スケールが残り、不働態皮膜が弱い局所部位が形成されている
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高温+Cl⁻+酸で、その局所部位から孔食が進行
パターン ③:ポンプケーシング・インペラのすきま腐食+SCC
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材質:316L
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条件:高温製品+CIP+キャビテーション・振動
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破損:
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シール部・インペラ根元のすきまに沿って溝状腐食
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長期的には、微細な割れ(SCC)が進行し、ケーシングに亀裂
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根本要因
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すきま部での局所環境悪化+機械的応力(振動・圧力変動)
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オーステナイト系のSCC感受性が、高温Cl⁻環境で顕在化
(3)対策の軸:材質・設計・溶接・CIP・メンテ
「ラインを止めない」ための実務的な対策を、5つの軸で述べる。
軸1:材質(PREとSCC耐性を意識)
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高温・高Cl⁻・CIP負荷が高い部位
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殺菌機プレート、高温側配管、ポンプ接液部など
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316Lで腐食事例が出ているなら、317L(高Mo)や二相系(SUS329J4Lなど)への格上げを検討
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SCCリスクが高い部位
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高温+引張応力+Cl⁻が重なる溶接部・ポンプまわり
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二相系ステンレスは、オーステナイト単相よりSCC耐性が高いため、要所で有効
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軸2:設計(すきま・応力・温度の“形”を変える)
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ガスケット部
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ガスケット座面をフラットにし、均一な面圧で完全密着させる
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フェルール継手の締付トルク管理をルール化し、「半端なすきま」を作らない
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配管応力
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殺菌機出口〜ポンプ〜配管の熱膨張を吸収するルート・エキスパンションループを設計
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固定点・ガイド・スライドサポートを整理し、「溶接部に過度な拘束応力が集中しない」ようにする
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温度管理
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殺菌温度・CIP温度を、材質のCPT・SCC限界を意識して設定(例:90℃→80℃へ下げるなど)
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軸3:溶接・後処理(ここをサボると全部台無し)
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必ずL材(316L/317L)を使用
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Cを抑え、Cr炭化物析出による粒界腐食を防ぐ
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TIG全面溶け込み+裏波確保
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片側溶接で裏側にすきまが残ると、そこがすきま腐食・バクテリアの巣になる
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溶接後処理
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溶接焼け・スケールを機械研磨+酸洗い(パッシベーション)で完全除去
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ASTM A967/A380相当のパッシベーションプロセスを仕様書に明記する
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軸4:CIPレシピの見直し(薬剤が“材質殺し”になっていないか)
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次亜塩素酸系の扱い
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高温・高濃度の次亜塩素酸は、ステンレスの不働態皮膜を強く攻撃し、孔食・SCCを誘発しやすい
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濃度・温度・接触時間を見直し、「必要最小限」に抑える
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酸洗浄
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クエン酸・リン酸系を主体とし、硝酸など強酸は条件を限定
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CIP条件(酸種・濃度・温度・時間)を仕様書に明記し、勝手な変更を禁止
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軸5:メンテ・監視(“壊れてから”ではなく“兆候で動く”)
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定期分解点検
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殺菌機プレート、ポンプインペラ・シール部、ガスケット部を定期的に分解し、初期孔食・すきま腐食を早期発見
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ルージング・変色の記録
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赤茶色の皮膜(ルージング)や局所変色を写真・位置情報付きで記録し、材質・CIP条件の見直しにフィードバック
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予防交換ルール
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「漏れたら交換」ではなく、「孔食が見えたら交換」「一定運転時間で予防交換」のルールを決める
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(4)実務での“工程別”対策ステップ
殺菌機〜高温配管・ポンプまわりの腐食を潰すための、工程別対策ステップを述べる。
a)腐食発生部位の棚卸し
どこで何が起きているかを工程別・部位別に見える化する。
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殺菌機プレート、出口配管、ポンプ、ガスケット部をリスト化
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それぞれについて「孔食」「ピンホール」「すきま腐食」「割れ」の有無を整理
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写真・位置情報・運転条件(温度・CIPレシピ)をセットで記録
b)環境条件と材質の適合性評価
各部位の温度・Cl⁻・pH・CIP条件と材質のPRE・SCC耐性を照合する。
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部位ごとに温度・塩分・pH・CIP薬剤を整理
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現在材質(304/316L/317Lなど)のPREとCPT・SCC限界を確認
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「明らかに限界を超えている部位」を洗い出し、材質格上げ候補をメモ
c)材質格上げと設計変更の優先順位付け
止まると致命的な部位から順に、材質・設計の変更案を決める。
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殺菌機プレート、高温配管、ポンプ接液部を優先対象に設定
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316L→317L/二相系への変更、ガスケット座形状の改善案を検討
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熱膨張・拘束応力を減らす配管ルート・サポート案をまとめる
d)溶接・後処理・CIPレシピの標準化
施工品質と洗浄条件を“標準仕様”として固定する。
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L材使用、TIG全面溶け込み、溶接後研磨+酸洗い+パッシベーションを仕様書に明記
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CIP薬剤の種類・濃度・温度・時間を文書化し、勝手な変更を禁止
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次亜塩素酸の使用条件(濃度・温度・頻度)を見直し、材質に合わせて調整
e)定期点検・予防交換のルール化
“壊れる前に動く”ための点検周期と交換基準を決める。
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殺菌機プレート・ポンプ・ガスケット部の分解点検周期を設定
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孔食・すきま腐食の初期兆候が出た時点での予防交換基準を決める
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ルージング・変色の記録を運転条件と紐付けて、次の仕様見直しに活かす
14.構成機械・装置の腐食ポイント別対策一覧(まとめ)
表5に温度が高い殺菌機まわりや、その後の配管・ポンプにおける構成機械・装置の腐食ポイント別対策を整理して一覧(まとめ)に示す。
表5.構成機械・装置の腐食ポイント別対策一覧(まとめ)
| 腐食ポイント | 主な現象 | 主な原因 | 材質面の対策 | 設計・溶接・ガスケットの対策 | 運転・CIP・メンテの対策 |
|---|---|---|---|---|---|
| ヘルール継手ガスケット部 | 孔食・ピンホール・すきま腐食 | ガスケット下の酸+Cl⁻濃縮、酸素欠乏、座面の傷・段差、締付不良 | 高温・酸CIP負荷の大きい継手のみ、二相系(SUS329J4L)や高Mo系316L相当品に格上げ | 座面をフラット加工し溶接ビード・段差を除去/ガスケット材質を圧縮永久歪みの小さいものに変更/締付トルクを規定値で管理し「半端なすきま」を作らない | ヘルール継手ガスケット部 |
| ポンプケース(ケーシング) | すきま腐食・溝状腐食・微細な割れ(SCC) | ケース内のデッドゾーン・シール部への酸滞留/高温+圧力変動+振動による応力集中/ケース材質が316Lで負荷集中 | ケースも含めて二相系仕様のサニタリーポンプを選定(インペラ二相+ケース二相で耐すきま腐食・SCC性を向上) | EHEDG準拠のサニタリーデザインでケース内のデッドゾーンを減らす/シール部に酸が滞留しないようフラッシングラインを設ける/入口・出口配管にエキスパンションループやフレキを入れ、ケースフランジへの拘束応力を低減 | 酸CIP時のポンプ運転条件(流量・時間)を見直し、ケース内に酸が長時間滞留しないようにする/定期分解でシール部・ケース内面の初期腐食を記録し、交換基準を明文化 |
| 配管ベンド曲り部(高温区間) | 孔食・ピンホール | 高温製品+酸CIP+微量Cl⁻が乱流部に集中/ベンド成形・溶接による残留応力/内面粗さ・溶接焼け部で不働態皮膜が弱い | UHT出口〜高温区間のベンドのみ、二相系(SUS329J4L)ベンドに置き換え/温度低下後の区間は316L継続 | ベンド溶接はTIG全面溶け込み+裏波確保/溶接焼けを研磨+酸洗い+パッシベーションで完全除去/ベンド内面粗さをRa≤0.8 μmに統一し、CIPで洗浄・再不働態化しやすい面にする/デッドレッグ6Dルールを守る | 酸CIPの循環時間を必要最小限にし、流速・乱流で洗浄性を確保/高温区間のCIP頻度・時間を見直し、材質負荷を下げる/定期的にベンドを内視鏡・分解で確認し、孔食深さに応じて予防交換 |
| 高温直管溶接部(UHT出口〜配管) | 孔食・ピンホール・SCC起点 | 溶接熱影響部のCr欠乏帯・残留応力/溶接焼け・スケール残存/高温+酸+Cl⁻の繰り返し負荷 | 高温区間の溶接部を含むスプールを、必要に応じて二相系スプールに置き換え/それ以外は316L L材を徹底 | 溶接は必ずL材使用・TIG全面溶け込み・裏波確保/溶接部は研磨+酸洗い+パッシベーションを仕様書で必須化/熱膨張を吸収する配管ルートで溶接部への拘束応力を減らす | 溶接部を重点的に定期点検し、ルージング・変色・微細な孔食を早期に把握/修理溶接後は必ずパッシベーションを実施し記録に残す |
| UHTプレートガスケット部(317Lプレート) | すきま腐食・孔食・ピンホール | ガスケット下の酸+製品+Cl⁻滞留/高温殺菌+酸CIPの繰り返し/締付不良・座面傷 | プレート材質317Lは維持しつつ、ガスケット座面のみ高耐食材(高Mo系)や表面処理で補強する選択肢 | ガスケット座面をフラットに加工し傷・段差を除去/締付トルク管理を徹底/ガスケット形状・材質を見直し、すきま幅・滞留を減らす | プレートを定期分解し、ガスケット下の腐食を「漏れる前」に発見して予防交換/殺菌機だけ酸CIP時間を短縮する運転パターンを検討 |
15.最後に
高耐食ステンレス鋼の選定は、単に「材質を上げる」だけでは不十分で、食品特性・温度・CIP薬剤・すきま構造・溶接品質・応力状態が複合して腐食を誘発する点を体系的に捉えることが重要である。
醤油・ドレッシング・スポーツドリンクのように塩化物、有機酸、油分、弱酸性が絡む環境では、PRE値を基準にした材質ゾーニングが有効で、316Lを基準としつつ、腐食が集中する「高温・すきま・応力」部位のみ317Lや二相系へ格上げすることで、コストと耐久性の最適解が得られる。また、溶接後処理、ガスケット座面の平滑化、CIP条件の最適化、定期分解点検といった運用面の対策を組み合わせることで、孔食・すきま腐食・応力腐食割れの発生を大幅に抑制できる。
総じて、材質・設計・運転・メンテを一体で管理することが、長寿命で安定した生産ライン構築の鍵となる。
以上
【参考引用先】
1. 「食品製造分野に適用される高耐食ステンレス鋼の耐食性と用途」日本冶金工業株式会社
https://www.nyk.co.jp/files/pdf/ja/news_240508_3.pdf
https://tasuichi.jp/2026/04/18/sus304%e3%81%a8sus316%e3%81%ae%e4%bd%bf%e 3. 「SUS304とSUS316の使い分けをやさしく解説:「Moが入るから耐食性が高い」だけでは終わらせない環境別の判断基準」金属データブックス《たすいち》
hhttps://tasuichi.jp/2026/03/27/sus304%e3%81%a8sus316%e3%81%ae%e4%bd%bf 4. 「SUS304とSUS316の使い分けをやさしく解説:塩化物環境で304が錆びる理由と316の選び方」金属データブックス《たすいち》
https://tasuichi.jp/2026/04/18/sus304%e3%81%a8sus316%e3%81%ae%e4%bd%b 5. 技術レポート「ステンレス鋼腐食の基礎知識」木本技術士事務所HP
https://www.kimoto-proeng.com/report/1606 6. 「技術紹介 腐食」日鉄テクノロジー株式会社HP
https://www.nstec.nipponsteel.com/technology/ 7. 「ステンレスの耐食性と腐食現象について」ステンレス協会HP
https://www.jssa.gr.jp/contents/faq-article/q8/ 8. 「バルブの腐食」総合バルブコンサルタント株式会社HP
バルブの腐食 – valveconsul Jimdoページ