2026/06/19
Focus4:『出展社プレゼンテーションセミナー』
アーカイブ聴講セミナーレポート『FOOMA JAPAN 2026』
展示会終了後、事前登録していた出展社プレゼンテーションセミナーのアーカイブ聴講にて得られた情報を基に整理して以下にまとめる。(アーカイブ聴講期間:2026年06月08日~19日)
2026年06月02日
1.改善例から学ぶ!食品工場のCIPにおける洗浄効率化と最新動向【衛生】
理工協産株式会社
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本講演では、食品工場のCIP(定置洗浄)が「衛生管理の裏方」から「生産性を左右する主要工程」へと進化している現状が示された。理工協産は80年にわたり洗浄剤開発に携わってきた知見をもとに、洗浄の基礎(洗浄成分・メカニズム・4要素)から、洗浄性改善・脱臭時間短縮などの具体的な改善事例を紹介。さらに、低温洗浄や除鉄性を持つ新規酸洗浄剤など、最新の省エネ・省水・省時間の取り組みも提示された。CIPは品質・安全だけでなく、ユーティリティ削減や非生産時間短縮に直結する“工場経営の要”であることを再認識させる内容だった。
2.食品用二軸エクストルーダーと混練シミュレーションソフトウェア【原料】
株式会社日本製鋼所
- 日本製鋼所の講演では、食品用二軸エクストルーダーの高度化と、混練挙動を可視化するシミュレーション技術の進展が紹介された。二軸エクストルーダーはスナック、代替肉、ペットフードなど幅広い食品製造に用いられるが、混練状態の“見えない現象”が品質の再現性を左右する。同社はスクリュー形状・回転数・温度条件などの影響を数値解析で可視化し、製品物性の予測や開発期間短縮を可能にしている。これにより、従来は試作依存だった工程が、デジタルツイン的に最適化できる段階に入りつつある。食品押出成形の高度化を象徴する講演。
3.結露とカビの問題を解決! しかも省エネ! 注目の解決策を紹介!【衛生】
三建設備工業株式会社
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三建設備工業の講演では、食品工場で深刻な課題となる「結露・カビ」の発生メカニズムと、その対策を省エネと両立させる最新ソリューションが紹介された。結露は衛生リスクだけでなく、設備腐食・製品不良・作業環境悪化を引き起こすため、空調・換気・断熱の総合設計が不可欠。同社は湿度制御・気流設計・断熱補強を組み合わせた“結露ゼロ化”の実例を提示し、従来の過剰空調に頼らない省エネ型の改善手法を示した。食品工場の衛生管理とエネルギー最適化を同時に実現する、実務性の高い内容だった。
2026年06月03日
4.微生物が、食品産業の未来を変える― 発酵技術による価値再生― 【ロボ】
株式会社フジワラテクノアート
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フジワラテクノアートは、発酵技術を「伝統技術」ではなく「食品産業の価値創造エンジン」として再定義した。微生物の代謝を高度に制御することで、旨味・香り・食感などの付加価値を再構築できる点が強調され、発酵は“原料を変えずに価値を上げる技術”として注目される。また、発酵槽の温度・溶存酸素・撹拌・pH制御をデータ化し、再現性の高い発酵プロセスを構築する最新設備も紹介。伝統食品だけでなく、代替肉・機能性食品・アップサイクル食品など新領域への応用可能性も示され、発酵が食品産業の未来を広げる技術であることを実感させる講演だった。
5.初期費用ゼロ! 月額25万円~導入可能な触覚盛付・調理ロボット【ロボ】
株式会社FingerVision
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FingerVisionは、視触覚センサを搭載した盛付・調理ロボットを“月額25万円から導入可能”というRaaSモデルで提供し、食品工場の自動化ハードルを大幅に下げる提案を行った。ゲル内部の変形を読み取る独自触覚技術により、唐揚げ・煮物・揚げ物など不定形食材を人の手のように扱える点が最大の強み。盛付工程は食品工場の自動化で最も難しい領域だが、視触覚技術により“つかめない問題”を突破し、多品種少量生産にも対応可能。導入コスト・洗浄性・段取り替えなど現場課題に寄り添った実務的な講演で、食品ロボットの普及を加速させる内容だった。
6.残留塩素の連続モニタリングで食品製造時の品質管理課題を解決【計測】
株式会社堀場アドバンスドテクノ
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堀場アドバンスドテクノは、食品工場で重要な「残留塩素管理」を、連続モニタリングで高度化する最新ソリューションを紹介した。残留塩素は殺菌効果と品質影響のバランスが難しく、過不足は衛生リスクや風味劣化につながる。同社のセンサはリアルタイムで濃度を測定し、変動を即座に把握できるため、洗浄水・製造水・冷却水の管理精度が飛躍的に向上する。さらに、データ連携により異常兆候の早期発見や自動制御にも応用可能。水質管理を“経験値”から“データ管理”へ移行させる、食品品質の基盤を支える講演だった。
7.国内初・次世代型AI機能付き異物選別機4C【計測】
トムラソーティング株式会社
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トムラソーティングは、国内初となるAI搭載異物選別機「4C」を紹介し、食品工場の異物混入リスクを大幅に低減する次世代技術を提示した。従来の光学選別に加え、AIが“異物の特徴”を学習することで、微細な異物・形状が似た異物・色差が小さい異物も高精度で検出可能。特に、農産物・冷凍食品・惣菜など多品種ラインでの選別精度向上が期待される。また、運用データを蓄積することで、選別精度が継続的に向上する点も特徴。異物対策を“装置導入”から“AIによる継続改善”へ進化させる、食品安全の未来を示す講演だった。
2026年06月04日
8.AIを応用した食品異物検査・除去や単純工程の自動化について【ロボ】
株式会社大道産業
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大道産業は、食品工場で長年課題となってきた「異物検査・除去」と「単純作業の自動化」を、AI技術で高度化する最新ソリューションを紹介した。従来の光学検査では見逃されがちだった微細異物や形状が似た異物も、AIが特徴量を学習することで高精度に識別可能となり、選別精度が大幅に向上する。また、AIロボットによる単純工程の自動化は、人手不足対策だけでなく、品質の安定化・作業者負荷軽減にも寄与する。食品安全と省人化を同時に実現する“現場密着型AI活用”として、食品工場の実務に直結する講演だった。
9.AI時代の経営インフラ:ツクルデが作る食品の未来【ロボ】
株式会社カンブライト
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カンブライトは、食品企業の経営基盤を支える“AI時代のインフラ”として、ツクルデの提供価値を紹介した。ツクルデは、レシピ管理・製造記録・品質データ・原価情報など、食品製造に必要な情報を一元管理し、現場と経営をデータでつなぐプラットフォーム。特に、属人化しやすい製造ノウハウや改善知見をデジタル化し、組織全体で共有できる点が強み。AIによる分析・予測を組み合わせることで、歩留まり改善、原価最適化、品質安定化など経営効果が期待できる。食品DXを“現場改善”から“経営基盤”へ引き上げる視点が印象的な講演だった。
10.品質を支え、省エネ要望に応える濃縮装置のご紹介【原料】
株式会社大川原製作所
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大川原製作所は、食品・飲料・調味料など幅広い分野で利用される濃縮装置の最新技術を紹介し、「品質保持 × 省エネ × 生産性向上」を両立するアプローチを示した。真空濃縮・多重効用・熱回収などの技術により、熱ダメージを抑えながら高効率で濃縮できる点が特徴。特に、香り・色・風味を損なわずに濃縮できる技術は、付加価値の高い製品づくりに直結する。また、省エネ設計によりユーティリティコストを大幅に削減できる点も実務的。品質とコストの両面から食品工場の競争力を高める講演だった。
11.毛髪クレーム対策に有効と考える『アイテム運用』とは?【衛生】
国立株式会社
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国立株式会社は、食品工場で最も多いクレームの一つである「毛髪混入」を、設備投資ではなく“アイテム運用”で防ぐ実践的アプローチを紹介した。毛髪混入は作業者の行動・衣類・動線・静電気など複数要因が絡むため、帽子・インナーキャップ・ユニフォーム・粘着ローラーなどのアイテムを適切に組み合わせ、運用ルールを最適化することが重要と説明。特に、静電気対策や着衣順序の改善は効果が大きい。設備導入に頼らず、現場運用の工夫でクレームを大幅に減らせる点を示した、食品工場にとって非常に実務的な講演だった。
12.防カビの新常識! 洗浄剤と環境改善でワンランク上の対策をご提案【衛生】
ライオンハイジーン株式会社
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ライオンハイジーンは、食品工場で慢性的な課題となる「カビ発生」を、洗浄剤の見直しと環境改善の両面から解決するアプローチを紹介した。カビは“洗浄不足”だけでなく、湿度・温度・気流・素材の微細な凹凸など複合要因で発生するため、洗浄剤の選定だけでは根本解決に至らない。同社は、バイオフィルム除去に強い洗浄剤、微生物増殖を抑える環境設計、結露対策、空調改善などを組み合わせた“多層防御”の重要性を強調。特に、洗浄工程の標準化と環境モニタリングの導入は、再発防止に大きく寄与する。食品工場の衛生レベルを一段引き上げる実務的な講演だった。
13.AIで変わる食品加工 ― データと設備で切り拓く未来【飲・乳】
日本テトラパック株式会社
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テトラパックは、食品加工ラインにおけるAI活用の最新動向を紹介し、「設備 × データ × AI」による生産最適化の未来像を示した。AIは単なる自動化ではなく、温度・圧力・流量・粘度などのプロセスデータを解析し、最適条件をリアルタイムで提案する“自律制御”へ進化している。これにより、品質の安定化、エネルギー削減、原料ロス低減が同時に実現可能。また、異常兆候の早期検知や、段取り替えの自動最適化など、食品工場の“止めない運転”にも貢献する。食品加工の高度化を支えるAIの実用性を具体的に示した講演だった。
14.ヤマハの超音波式ヒートシール検査機 ULTRASONICA【計測】
ヤマハファインテック株式会社
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ヤマハファインテックは、包装工程の品質を左右する“ヒートシール不良”を、超音波で非破壊検査するULTRASONICA®を紹介した。従来の目視検査では見逃されがちなシール内部の隙間・異物・圧着不足を、超音波の反射特性で高精度に検出できる点が最大の特徴。ラインを止めずに全数検査が可能で、食品包装の品質保証レベルを大幅に引き上げる。また、フィルム種類やシール条件の違いにも柔軟に対応し、歩留まり改善・クレーム削減に直結する。包装工程の“見えない不良”を可視化する、実務価値の高い講演だった。
15.環境大臣賞受賞◆冷凍設備のフロン排出削減でラインも止めない!【環境】
株式会社ナンバ
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ナンバは、冷凍設備からのフロン排出を削減しつつ、ライン停止を最小化する革新的なメンテナンス技術を紹介した。フロン漏えいは環境負荷だけでなく、冷却能力低下・電力増加・製品品質劣化につながる重大課題。同社は、漏えい箇所の早期検知、運転を止めない補修技術、冷媒管理の最適化を組み合わせ、環境大臣賞を受賞するレベルの成果を実現している。食品工場では冷凍設備の安定稼働が品質と生産性の基盤であり、環境対応と省エネを両立する本手法は大きな価値を持つ。冷凍設備管理の未来を示す講演だった。
16.外観検査AIから始める食品工場の現場DX最前線【ロボ】
株式会社フツパー
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フツパーは、食品工場の外観検査を“AIで誰でも使える仕組み”に変える実践的アプローチを紹介した。従来の画像検査は設定が難しく、品種変更のたびに調整が必要だったが、同社のAIは少量データで学習でき、現場で即時に改善できる点が強み。異物・欠け・形状不良など、食品特有のばらつきにも柔軟に対応し、検査精度とスループットを両立する。また、クラウド連携により検査データを蓄積し、歩留まり改善や工程改善にも活用可能。外観検査を“単なる検査”から“DXの入口”へと進化させる内容だった。
2026年06月05日
17.抜群の洗浄性かつ低価格、高精度!ピンチバルブ式粉体供給機【包装】
東洋ハイテック株式会社
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東洋ハイテックは、粉体供給の課題である“付着・詰まり・洗浄性”を解決するピンチバルブ式粉体供給機を紹介した。粉体が接触する部分を最小化し、バルブ部を簡単に交換できる構造により、洗浄性が飛躍的に向上。食品工場で問題となるアレルゲン混入リスクや品種切替の負荷を大幅に低減できる。また、粉体の流動性に左右されにくく、高精度な供給が可能で、価格も抑えられている点が現場にとって魅力。粉体工程の“衛生性 × 精度 × コスト”を同時に満たす、実務性の高いソリューションだった。
18.食品工場・物流倉庫向け機械防護柵及びポリマー製バリアの紹介【設備】
Troaxセーフティシステムズ株式会社(旧:SATECH株式会社)
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Troaxは、食品工場・物流倉庫で求められる“安全性 × 耐久性 × 衛生性”を満たす防護柵・バリアシステムを紹介した。機械周辺の安全確保は労災防止の基本だが、同社の防護柵は高強度メッシュ構造により衝撃に強く、視認性も高い。また、ポリマー製バリアは腐食に強く、食品工場の湿度・洗浄環境でも長寿命を実現する。フォークリフト衝突対策や動線分離など、現場の安全設計に直結する実例も紹介され、安全対策を“コスト”ではなく“生産性の基盤”として捉える重要性を示した講演だった。
19.現場DXの最前線!食品業界におけるペーパーレスの課題とは【ロボ】
株式会社テクノツリー
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テクノツリーは、食品工場のペーパーレス化が進まない理由を“現場の実態”から分析し、解決策を提示した。紙の帳票・手順書・点検表は、更新の手間・情報の分断・記録漏れなど多くの課題を抱えるが、単純なデジタル化では運用が定着しない。同社は、現場で使いやすいUI、動画マニュアル、リアルタイム記録、承認フローの自動化など、運用に寄り添った仕組みを提案。特に、教育・標準化・記録の一体管理は食品工場の品質保証を強化する。ペーパーレスを“DXの目的”ではなく“品質と効率の基盤”として捉える講演だった。
20.ネズミ・虫の混入クレームを避けるために、AIができること【衛生】
環境機器株式会社
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環境機器は、食品工場で最も深刻なクレーム要因である「ネズミ・虫の混入」を、AI技術で未然に防ぐ最新アプローチを紹介した。従来の防虫・防鼠対策は“発生後の対応”が中心だったが、AI画像解析により、害獣の侵入兆候・行動パターン・発生ポイントをリアルタイムで検知し、早期対策が可能になる点が大きな価値。特に、夜間・死角・高所など人の目が届きにくい場所での監視精度が向上し、工場全体のリスク管理レベルが一段上がる。また、データ蓄積により季節変動や構造的弱点の分析も可能となり、防虫・防鼠を“経験頼り”から“データ駆動”へ転換する実務的な講演だった。
21.AGVでもAMRでもないTHKの新しい搬送ロボSIGNAS【ロボ】
THK株式会社
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THKは、従来のAGV(誘導式)ともAMR(自律走行)とも異なる、新コンセプトの搬送ロボット「SIGNAS」を紹介した。SIGNASは、床面に設置したガイドレスの“磁気パターン”を読み取りながら走行する独自方式で、レイアウト変更に強く、AMRほど高価にならず、AGVほど制約もない“中間解”として位置づけられる。食品工場では、狭い通路・人との協働・頻繁な動線変更が求められるため、この柔軟性は大きなメリット。さらに、保守性の高さや導入のしやすさも強調され、搬送自動化の選択肢を広げる実務的な提案だった。食品工場の“止めない物流”を支える新世代搬送技術として注目される講演だった。
聴講セミナーレポート『FOOMA JAPAN 2026』
06月04日~05日の2日間に直接聴講した主なセミナーの情報を整理して以下にまとめる。
2026年06月04日 会議棟607セミナー会場
1.手を止めずに音声で帳票を記録!AIを活用した次世代記録ツール【ロボ】
株式会社KOSKA
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KOSKAの講演は、食品工場の「記録作業の負荷」を根本から変えるアプローチとして注目された。従来の紙・タブレット入力は、作業の手を止める、衛生リスクがある、入力漏れが起きるなど多くの課題を抱えていたが、同社の音声入力AIは、作業を止めずにその場で帳票を自動生成できる点が最大の価値。騒音環境でも認識精度を確保する技術や、HACCP記録・点検記録・温度記録など食品工場特有の帳票に対応している点も実務的。記録の自動化は“省力化”だけでなく、トレーサビリティ強化・監査対応・ヒューマンエラー削減にも直結し、食品DXの入口として非常に有効であることを示した講演だった。
2.洗浄の4要素(TACT)とは何か、知れば知るほど楽になるかも【衛生】
株式会社クレオ
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クレオの講演は、食品工場の洗浄工程を科学的に理解するための“TACT(温度・作用・化学・時間)”を、現場目線で再整理した内容だった。洗浄不良の多くは「洗浄剤の問題」ではなく、TACTバランスの崩れに起因することを、実例を交えて解説。特に、温度低下・作用不足(機械力)・化学力の過不足・接触時間の短縮といった“よくある失敗”を可視化し、改善のポイントを明確に示した点が実務的。さらに、洗浄剤の選定だけでなく、配管・ノズル・流速など設備側の最適化も重要であると強調。洗浄を「経験」から「科学」へと転換するための基礎を再確認できる講演だった。
3.人手不足を解決! 誰でも使える協働ロボットによる食品製造自動化【ロボ】
ファナック株式会社
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ファナックは、食品工場の深刻な人手不足に対し、協働ロボットCRXシリーズを中心とした“誰でも使える自動化”を提案した。CRXは軽量・省スペース・直感的ティーチングが特徴で、盛付・箱詰め・仕分け・パレタイジングなど多様な工程に適用可能。食品仕様の防水モデルや、AIビジョン(iRVision)との組み合わせにより、多品種・不定形ワークにも対応できる点が強み。従来の産業ロボットより導入ハードルが低く、中小食品工場でも現実的に使える“現場密着型ロボット”としての価値を示した講演だった。
2026年06月05日 会議棟607セミナー会場
4.その故障、防げました設備保全DXで実現する「突発停止ゼロ」【ロボ】
株式会社M2X
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M2Xの講演は、食品工場の大きな損失要因である“突発停止”をDXでゼロに近づける実践的アプローチを紹介した。設備の振動・温度・電流などのデータを常時モニタリングし、AIが異常兆候を早期に検知することで、従来は“壊れてから直す”保全から“壊れる前に直す”予知保全へ移行できる点が核心。特に食品工場では、停止が生産ロスだけでなく衛生リスクにも直結するため、保全DXの価値は非常に大きい。導入しやすいセンサ構成や、既存設備に後付けできる点も現場に適した設計。設備保全を“データで管理する時代”への移行を強く印象づける内容だった。
5.「必見! 粉体計量の新常識」+「課題解決のヒントがここにある」【原料】
ツカサ工業株式会社
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ツカサ工業は、粉体計量の精度・安定性を劇的に向上させる最新技術と、粉体特有の“詰まり・付着・ばらつき”といった課題を解決する実践的アプローチを紹介した。粉体は流動性が不安定で、計量誤差が品質・歩留まりに直結するが、同社はホッパー形状、振動制御、供給スクリュー、除電対策などを組み合わせ、計量の再現性を高める技術を提示。さらに、粉体特性に応じた装置選定や運用改善のポイントも示され、粉体工程の“勘と経験”を“科学とデータ”に置き換える内容となっていた。食品工場の粉体管理を一段引き上げる講演だった。
6.MESを最大活用するDXの革新 ~情報統合がもたらす未来~【ロボ】
横河ソリューションサービス株式会社
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横河ソリューションサービスは、食品工場のDXを加速させる“MES(製造実行システム)の本質的価値”を明確に示した。MESは単なる生産管理ツールではなく、原料受入・仕込み・加熱・包装・出荷までの全工程データを統合し、リアルタイムで生産状況を可視化・最適化する“工場の中枢神経”として機能する。講演では、品質データ・設備データ・作業データを一元化することで、歩留まり改善、段取り短縮、トレーサビリティ強化、監査対応の効率化が実現する点が強調された。食品工場が“部分最適の自動化”から“全体最適のDX”へ進むための必須基盤として、MESの重要性を再認識させる内容だった。
2026年06月05日 会議棟608セミナー会場
7.食品を追い込め!!粉体技術のさらなる可能性【原料】
株式会社奈良機械製作所
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奈良機械製作所は、粉砕・分級・混合・乾燥といった粉体プロセスの高度化を通じて、食品の物性・風味・溶解性を自在に設計できる最新技術を紹介した。粉体は食品の品質を左右する重要要素でありながら“見えない現象”が多いが、同社は装置構造・流動挙動・粒度制御を科学的に解析し、最適な粉体処理を実現する点が特徴。特に、微粉化技術や熱履歴制御は、香辛料、茶葉、健康食品、代替食品などの付加価値向上に直結する。粉体技術が食品開発の“隠れた競争力”であることを再認識させる講演だった。
【原料】…原料処理
【飲・パ】…食品製造・加工(菓子・パン)
【その他】…食品製造・加工(その他食品)
【ロボ】…ロボット・IT・IoT・フードテック
【包装】…包装・充填
【計測】…計測・分析・検査
【衛生】…衛生対策・管理
【環境】…環境対策・省エネ・リサイクル
【設備】…設備機器・技術・部品
以上