包装食品技術協会 協会誌「食品と包装」令和8年 Vol.58 No.1に寄稿掲載されました。

 包装食品技術協会 協会誌「食品と包装」令和8年 Vol.58 に寄稿掲載されました。

食品包装の動向シリーズ

「食品包装における環境配慮と資源制約対応の統合的枠組み」

-ナフサ不足と日本企業の対応動向-

 食品包装は、保存性・衛生性・輸送性・情報提供といった多様な機能を担う一方で、資源消費や温室効果ガス排出、プラスチックごみによる環境負荷の源でもあります。これまで食品産業・包装産業に突き付けられてきた課題は、主としてこうした環境側面への対応であり、日本国内でも3R推進施策やグリーン購入、企業のカーボンニュートラル目標などを通じて、容器包装の軽量化、モノマテリアル化、再生材・バイオマス材の活用といった取り組みが進んでいます。

協会誌「食品と包装」令和8年 Vol.58

協会誌「食品と包装」令和8年 Vol.58

 2026年2月下旬に勃発したイラン戦争は、この環境対応の議論に新たな射程をもたらしている。ホルムズ海峡を通過する原油・ナフサの流れが不安定化したことで、日本を含む多くの国でナフサ供給への懸念が高まり、石油化学原料価格の急騰と一部品目の不足が顕在化しました。ナフサはエチレンなど基礎石化製品を経由して、プラスチック樹脂、合成ゴム、塗料、インキなどへと姿を変え、最終的には食品包装資材のあらゆる場面に浸透しています。ナフサ不足は、単なるエネルギー価格の問題にとどまらず、食品包装そのものの持続可能性と事業継続性を揺さぶる構造的リスクとして立ち現れていることなどを解説しています。

包装食品技術協会:http://www.pfi-aichi.org/

以上